リフォームを考える際に、クロス張り替えを検討する人が多いのは、視覚的なインパクトが大きいためです。

壁がきれいになると、部屋全体の印象が変わり、広く見えたり、明るくなったりします。

また、壁紙は経年劣化により黄ばみや汚れ、傷などが目立つようになるため、定期的に張り替えることで、美観を保つことができます。

さらに、壁紙の劣化は見た目だけでなく、健康にも影響を及ぼすことがあります。湿気やカビが発生すると、室内の空気が悪化し、アレルギーや呼吸器疾患の原因になることも。

クロス張り替えを行うことで、こうしたリスクを減らすことができるのです。

2. クロス張り替えのタイミング

クロスの張り替え時期は、使用状況や部屋の環境によって異なりますが、一般的には5年〜10年を目安にすると良いでしょう。

特に以下のような状態が見られる場合は、張り替えを検討するタイミングです。

✅黄ばみや汚れが目立つ

✅壁紙に傷や破れがある

✅カビや湿気が発生している

✅ペットや子供のいる家庭で、頻繁に汚れや傷がつく

また、リフォームや引っ越しの際に、部屋の雰囲気を新たにしたいという理由でクロスを張り替えることもあります。

特に、リフォーム全体を行う際に、クロスを新しくすることで、部屋の印象が一新され、他の家具や装飾品との調和が取れます。

3. クロスの種類と選び方

クロスは素材やデザイン、機能性によってさまざまな種類があります。

リフォーム時に選ぶクロスは、部屋の用途やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。代表的なクロスの種類を紹介します。

【塩ビクロス（ポリ塩化ビニールクロス）】
最も一般的で、汚れに強く、メンテナンスがしやすい素材です。価格も比較的手ごろで、耐久性にも優れています。

【布クロス】
高級感があり、自然な質感が特徴です。しかし、汚れが付きやすいため、使用する場所や手入れが重要です。

【和紙クロス】
日本の伝統的な素材で、温かみのある質感が魅力ですが、湿気に弱いので、使用する場所を考慮する必要があります。

【エコクロス】
環境に配慮した素材を使ったクロスで、VOC（揮発性有機化合物）を含まず、健康に配慮した選択肢です。アレルギーを持つ人や小さな子どもがいる家庭におすすめです。

【スーパー耐久 ペット対応クロス】
一般ビニル壁紙よりもキズや衝撃に強く、匂いや汚れも付きにくいので、ペットのいるご家庭におすすめです。


デザインに関しては、部屋の雰囲気をどうしたいかに合わせて選びます。

例えば、リビングルームには明るい色合いや柄を選んで、開放的で温かみのある雰囲気に。

寝室には落ち着いたトーンで、安らぎを感じる空間を作ることができます。

4. クロス張り替えの作業工程

クロス張り替えの作業は、大まかに以下の流れで進められます。

①既存のクロスを剥がす
クロスを慎重に剥がす作業です。剥がしにくい場合は、専用の薬剤を使って剥がします。

②壁の下地処理
剥がした後、壁の状態をチェックします。傷や凹みがあれば補修し、下地を整えます。これを怠ると、新しいクロスを貼っても見た目が悪くなります。

③新しいクロスの貼り付け
新しいクロスを壁に貼り付けます。この際、目地の合わせ方や空気が入らないように注意深く作業を行います。

④仕上げ
クロスを貼った後、余分な部分をカットし、仕上げ作業を行います。端や隅をきれいに整えて完成です。

5. クロス張り替えの注意点

まとめ